- 1.科目名
- 2.科目の目的
- 3.科目全体の目標
- 4.授業計画(全15回)
- 第1回:症状アセスメントの基本的思考プロセス
- 第2回:疼痛① 痛みの病態生理とアセスメント
- 第3回:疼痛② 看護介入と緩和ケア
- 第4回:呼吸困難① 呼吸のアセスメントと病態
- 第5回:呼吸困難② 看護介入とモニタリング
- 第6回:発熱① 体温調節機序とアセスメント
- 第7回:発熱② 看護介入と感染管理
- 第8回:浮腫① 病態生理とアセスメント
- 第9回:浮腫② 看護介入と日常生活援助
- 第10回:意識障害 アセスメントと緊急対応
- 第11回:嘔気・嘔吐 病態とアセスメント・看護
- 第12回:浮動性・回転性めまい アセスメントと看護
- 第13回:排泄障害(便秘・下痢・尿閉)のアセスメントと看護
- 第14回:倦怠感・栄養障害のアセスメントと看護
- 第15回:不安・心理的症状のアセスメントと看護
- 5.本教材のご利用にあたって
1.科目名
症状別看護
2.科目の目的
本科目は、患者が示すさまざまな「症状」を切り口として、解剖生理・病態生理・薬理学・心理社会的側面を統合した横断的なアセスメント能力を養うことを目的とする。疾患名ではなく症状を起点に思考することで、未知の臨床場面においても根拠ある判断と看護実践が行えるよう、問題解決型の学習を重視する。
また、患者の安全を守るための緊急度判断・優先順位の決定・多職種連携についても実践的に学ぶ。
3.科目全体の目標
- 患者の訴える症状を起点に、解剖生理学・病態生理学の知識を統合してアセスメントできる。
- 疼痛・呼吸困難・発熱・浮腫を中心とした主要症状の病態生理を説明できる。
- 症状の重症度・緊急性を判断し、優先順位に基づいた看護計画を立案できる。
- 薬物療法・非薬物療法を組み合わせた根拠に基づく看護介入を実施できる。
- 患者・家族の心理社会的側面に配慮したコミュニケーションを実践できる。
- 多職種連携の中で看護師の役割を理解し、チームアプローチの重要性を説明できる。
4.授業計画(全15回)
第1回:症状アセスメントの基本的思考プロセス
・ 症状を起点とした横断的アセスメントの考え方
・ 問診の技術:OPQRST・SAMPLE法の活用
・ バイタルサインと症状の関連付け
・ 看護過程における症状アセスメントの位置づけ
第2回:疼痛① 痛みの病態生理とアセスメント
・ 痛みの伝達メカニズム(侵害受容器からの経路)
・ 痛みの多面的アセスメント:NRS・VAS・フェイススケール
・ 急性痛と慢性痛の特徴と鑑別ポイント
・ 痛みが生体に及ぼす影響(循環・呼吸・精神への影響)
第3回:疼痛② 看護介入と緩和ケア
・ オピオイドの基礎知識と看護師の役割
・ 非薬物療法:温罨法・冷罨法・ポジショニング・リラクゼーション
・ 疼痛コントロール効果の評価と再アセスメント
・ がん性疼痛・術後疼痛・慢性疼痛への看護アプローチ
第4回:呼吸困難① 呼吸のアセスメントと病態
・ 呼吸数・深さ・リズムの正常値と観察ポイント
・ SpO₂・動脈血ガス分析値の読み方と看護への活用
・ 呼吸困難を引き起こす主な病態:気道閉塞・肺疾患・心不全・貧血
・ 呼吸音の聴取:正常音・異常音(湿性ラ音・乾性ラ音・胸膜摩擦音)
第5回:呼吸困難② 看護介入とモニタリング
・ 酸素療法の種類と流量・投与経路の選択
・ 吸引の適応と手技・感染予防対策
・ 呼吸リハビリテーション:口すぼめ呼吸・腹式呼吸の指導
・ 急性増悪時の緊急対応と多職種連携
第6回:発熱① 体温調節機序とアセスメント
・ 発熱の定義・分類(感染性・非感染性)と発熱曲線の種類
・ 発熱の三相(上昇期・極期・解熱期)と症状の変化
・ 正確な体温測定:部位別特性(腋窩・口腔・直腸・鼓膜)
・ 随伴症状のアセスメント:悪寒・頭痛・発疹・リンパ節腫脹
第7回:発熱② 看護介入と感染管理
・ 解熱薬の作用機序と投与時の看護上の留意点
・ 物理的冷却法(クーリング)の適応と禁忌
・ 標準予防策と感染経路別予防策の実践
・ 脱水・熱性けいれん・高体温症(熱中症)のリスク管理
第8回:浮腫① 病態生理とアセスメント
・ 局所性浮腫と全身性浮腫の鑑別
・ 浮腫の評価:圧痕性・非圧痕性・部位・左右差
・ 浮腫に関連する主な疾患:心不全・肝硬変・腎疾患・深部静脈血栓症
・ 血液データ(アルブミン・BNP・Cr)と浮腫の関連
第9回:浮腫② 看護介入と日常生活援助
・ ポジショニングと挙上療法:浮腫部位別の対応
・ 皮膚ケア:脆弱な皮膚の保護・褥瘡予防
・ 弾性ストッキング・弾性包帯の適応と使用方法
・ 塩分・水分制限の食事指導と患者教育
第10回:意識障害 アセスメントと緊急対応
・ 意識障害の原因と「AIUEOTIPS」による系統的鑑別
・ 瞳孔・眼球運動・神経学的所見の観察
・ 気道確保・体位管理・転倒転落防止など緊急時の看護優先行動
・ せん妄と意識障害の鑑別・ハイリスク患者のスクリーニング
第11回:嘔気・嘔吐 病態とアセスメント・看護
・ 嘔気・嘔吐の原因分類:消化器系・中枢神経系・代謝性・薬剤性
・ 嘔吐物の性状・量・タイミングのアセスメント
・ 誤嚥リスクのある患者への体位管理と気道確保
・ 制吐薬の種類と看護上の観察・支持療法
第12回:浮動性・回転性めまい アセスメントと看護
・ HINTS所見(Head Impulse・Nystagmus・Test of Skew)の概要
・ 転倒ハイリスクのアセスメントと転倒予防介入
・ 良性発作性頭位めまい症(BPPV)の特徴と理学療法(エプリー法)概要
・ 起立性低血圧への対応:離床プログラムと環境整備
第13回:排泄障害(便秘・下痢・尿閉)のアセスメントと看護
・ 下痢の原因・病態・水分・電解質喪失リスクの評価
・ オピオイド誘発性便秘(OIC)への対応
・ 尿閉・尿失禁のアセスメントと膀胱機能評価(残尿測定)
・ 排泄援助における羞恥心への配慮とプライバシー保護
第14回:倦怠感・栄養障害のアセスメントと看護
・ がん関連倦怠感(CRF)の特性と日常生活への影響
・ 栄養スクリーニングツール(MNA・NRS-2002)の活用
・ 低栄養・サルコペニアのリスクアセスメントと栄養補助の看護
・ 活動と休息のバランス調整:エネルギー保存戦略
第15回:不安・心理的症状のアセスメントと看護
・ 不安スケール(STAI・GAD-7)の概要と活用場面
・ コミュニケーション技術:傾聴・共感・開かれた質問
・ セデーションを要する場合のRASSによる鎮静深度の評価
・ スピリチュアルペイン・全人的苦痛(トータルペイン)の概念と多職種チームアプローチ
5.本教材のご利用にあたって
1. 教材の目的と活用方法について
本教材は、授業設計の「骨格」としてご活用いただくことを目的に作成しております。各教育機関のカリキュラムや学生の学習レベルに応じて、柔軟に調整・アレンジしていただくことを推奨しております。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生方それぞれの教育スタイルに合わせてご利用ください。
2. AIツールを活用した資料作成について
本教材は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての専門的な視点を反映させながら、内容の精査と調整を行っております。効率と質の両立を意識し、現場で実際に使いやすい資料となるよう整えておりますが、ご使用にあたっては、必ずご自身で内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整をお願いいたします。
3. 商用利用および転載・再配布の禁止について
本教材は、非営利の教育目的に限定して提供しております。営利目的での利用や、本教材の文章・構成・形式などを無断で転載・複製・再配布すること、あるいは改変しての販売・提供などは固くお断りいたします。教育目的以外でのご利用や二次利用をご希望の場合は、事前にご連絡いただき、書面での許諾を得ていただく必要があります。
免責事項
- 本教材は、最新の情報に基づいて十分配慮のうえ作成しておりますが、医療・看護分野の知見は日々変化しております。ご利用の際には、最新のガイドラインや教科書、信頼性のある文献をご参照いただき、必要に応じて内容の確認や修正をお願いいたします。
- 本教材の利用によって生じた結果や損害について、当ブログ管理者は一切の責任を負いかねます。必ず利用者ご自身の責任において、内容をご確認・ご判断のうえご使用ください。


