看護教員を辞めたいと検索してこのページに辿り着いたあなたは、きっと今、限界に近いところで踏ん張っているのではないでしょうか。

私の看護師としてのキャリアは約7年、看護教員としては約8年になります。決して短くない期間を看護学校で過ごしましたが、看護教員として働き続けることがどうしても辛くなり、最終的に退職を選びました。
結論からお伝えすると、私は看護教員を辞めたことを全く後悔していません。もちろん良かったことばかりではなく、辞めたからこそ見えてきた後悔もあります。この記事では、その両面を正直にお伝えします。同じように悩んでいる先生方が、自分自身の状況を整理し、後悔のない選択をするための参考になれば嬉しいです。
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1.私が看護教員を辞めたいと思った理由

長く務めた看護学校でしたが、看護教員として働き続けることが辛くなってしまい、私はついに辞めることを決意しました。振り返ってみると、理由は一つではなく、いくつもの負担が積み重なった結果だったと思います。
まず、日々感じていた不満を並べてみます。
こうした小さな不満が積もっていった結果、次第に大きなストレスに変わっていきました。ここからは、特に大きかった3つの理由を詳しく振り返ります。
(1)授業準備に追われて、休日も気が休まらない
試験問題や授業案は、夜遅くまでかけて作成していました。家にいても頭の中は常に仕事のことでいっぱいで、休みの日も返上してパソコンの前に座っている状態が続いていました。
教材研究に落ち着いて取り組む余裕はなく、周囲の教員と比較して焦りばかりが募る日々。今思い出しただけでも、当時のしんどさが蘇ります。
(2)同僚や上司との人間関係に疲弊
上司からパワハラに近いような言葉を受けることもあり、自宅に帰ってもイライラが収まらない状態が続きました。そのイライラを家族にぶつけてしまったこともあり、今振り返ると本当に申し訳なかったと感じています。
もし今このページを読んでいる先生の中で、
- ストレスを発散できていない
- 家族に当たってしまうことがある
と感じている方がいたら、それはかなり危険なサインだと思います。無理を続ける前に、一度立ち止まって考えてみてください。
(3)学生や保護者への対応に神経をすり減らす
時には理不尽なクレームや対応に追われ、自分の感情を押し殺す場面が続きました。担任を持っていた時期は、学生の保護者からのクレーム電話などで強いストレスを感じることも少なくありませんでした。
つらすぎて夜中に涙が止まらなくなったこともあります。今でも思い出すと苦しくなる出来事です。
2.看護教員の離職率は本当に高いのか?データで確認
(1)教育業界全体の離職率
日本の常用労働者の平均離職率は8.6%(2020年上半期)であるのに対し、教育・学習支援業全体の離職率は12.2%と、平均を上回っています
(出典:文部科学省「日本の大学教員の女性比率に関する分析」、厚生労働省「令和2年上半期雇用動向調査結果」)。
看護教員に特化した公的統計は限られていますが、看護学校・看護系大学の教員は教育と看護実践・臨床指導という2つの専門性を同時に求められる職種です。授業準備・実習指導・学生対応・会議・研究活動が重なりやすく、業務量が多くなりがちな構造であることは、多くの現職教員が実感として語っています。
つまり、
- 教育の現場がつらいと感じている
- 続けていくのが難しいと感じている
という悩みを抱えている人は、決して少数派ではないということです。
(2)SNS(X/旧Twitter)に見る本音の声
看護学校の教員を辞めたいというキーワードでSNSを検索すると、業務量の多さ、休日の少なさ、職場の人間関係の難しさについて言及する投稿が多く見られます。声を大にして言えないからこそ、SNSでは本音がこぼれやすいのかもしれません。
自分だけが弱いのではと抱え込まず、同じ悩みを抱える教員が他にもいることを知っておくことは、心を軽くする一つの手がかりになります。
3.看護教員を辞める前に準備しておきたい5つのこと
(1)辞めたい理由を書き出して整理する
感情的になっているときほど、頭の中は混乱しがちです。何が、どのくらいつらいのかを紙やメモに書き出してみましょう。
忙しさなのか、人間関係なのか、それとも仕事内容そのものへの違和感なのかを整理することで、辞める以外の解決策(部署異動・業務量の相談など)が見えてくることもあります。
(2)看護師資格を活かせる転職先をリサーチする
看護教員としての経験は、教育・研修担当、訪問看護、医療系企業の研修講師、医療系ライター・執筆業など、さまざまな方向に活かすことができます。まずはどんな選択肢があるのかを知ることが、不安を減らす第一歩です。
(3)看護教員専門の転職エージェント・情報サイトに登録する
一般の転職サイトだけでなく、看護職・教育職に特化したエージェントや情報サイトを活用すると、看護教員としての経験を評価してくれる求人に出会いやすくなります。在職中から情報収集を始めておくと、いざ動くときに焦らずに済みます。
(4)生活費・退職金など資金計画を立てる
退職後、次の仕事が決まるまでの期間や、働き方を変える期間の生活費は事前に把握しておきましょう。退職金の有無、雇用保険(失業給付)の条件なども確認しておくと安心です。
(5)円満退職のための報告タイミングを考える
学期の切れ目や年度末など、学校・学生への影響が少ないタイミングを選ぶことは、円満退職のために大切な視点です。就業規則で定められた退職の申し出期限(多くは1〜3ヶ月前)も必ず確認しておきましょう。
4.看護学校の教員を辞めて良かったこと5選

(1)健康的な生活を取り戻せた
授業準備や実習指導、終わりの見えない会議に追われ、以前は自分の健康は二の次でした。退職後は生活リズムが劇的に改善しました。
- 朝の余裕:毎朝ゆっくり朝食を食べ、脳を活性化させてから一日をスタートできています。
- メンテナンス時間の確保:後回しにしていた歯科検診や定期的な運動に時間を割けるようになり、慢性的な肩こりや頭痛も軽減しました。
- 質の高い睡眠:寝付く直前まで授業案を考えることがなくなり、夜中に目が覚めることなくぐっすり眠れるようになりました。
以前はできやすかった肌荒れも改善し、夜寝る前の読書も、教員時代は頭痛でできなかったのが、今では日課になっています。
(2)家族と過ごす時間が増えた
家族との時間が増えて、絆が深まったように感じます。
- 子供の成長に気づけるようになった:子供の話を遮らずに最後まで聞けるようになり、子供との関係も穏やかになりました。
- イベントを心から楽しめるようになった:学校行事への参加はもちろん、週末に仕事を持ち込まずに家族旅行へ行けることは大きな喜びです。
旅行中まで仕事のことを考えていた状態から、ようやく解放されました。
(3)精神的なプレッシャーから解放された
学生の人生を左右する評価の責任、実習先との調整、教員間の人間関係、そうしたプレッシャーから解放されました。
- 感情の安定:追い詰められてふとした瞬間に涙が出るという状態から脱し、心からの笑顔を取り戻せました。
(4)趣味を存分に楽しめるようになった
教員時代は看護教育がすべてでしたが、一歩外に出ると新しい発見の連続でした。
- 異分野からの刺激:看護以外のコミュニティに参加することで、看護師である前に、一人の人間としての自分を肯定できるようになりました。
(5)柔軟な働き方にシフトできた
現在はフルタイムの教員ではなく、ブログの執筆など、自分の裁量で働ける環境を選んでいます。
- 人間関係のストレスが激減:閉鎖的な職員室の人間関係から解放され、誰と働くかを自分で選べるようになりました。
- 体調優先のスケジュール:代わりがいないから休めないという恐怖心がなくなり、自分の体調や家族の予定に合わせて休みを調整できる働き方を実現しています。
5.看護学校の教員を辞めて後悔していること3つ
(1)教員時代の仲間とのつながりが薄れた
看護教員時代の同僚たちとのネットワークは、辞めると自然と距離ができてしまいました。それによって、専門職としてのアンテナがやや鈍くなったように感じています。
(2)学生の成長を見守る喜びを失った
学生たちが少しずつ自信をつけ、成長していく姿を見る機会がなくなりました。これは、看護教員という仕事だからこそ味わえた、かけがえのない喜びだったと今になって実感します。
(3)教育機関の安定感が恋しくなった
長期休暇や福利厚生など、教育機関ならではの安定した環境が得られなくなりました。フリーランス的な働き方の自由と、組織に属することの安定は、どちらも一長一短だと感じています。
6.看護教員に向いている人・立ち止まって考えたい人の特徴
ここまでの内容を踏まえて、このまま看護教員を続けるか、一度立ち止まって考えるかの目安になるチェックポイントを整理しました。
このまま続けることに向いているかもしれないサイン
一度立ち止まって考えたいサイン
職場の人間関係に強いストレスを感じ、相談しても改善の見込みがない、当てはまる項目が多いほど、心と体が無理をしていると訴えているサインかもしれません。
7.まとめ:辞めるのも続けるのも、あなたが選べる選択肢
私は看護教員という仕事自体は、今でも好きです。やりがいのある、価値のある仕事だと思っています。だからこそ、多くの先生にはできるだけ続けてほしいという気持ちもあります。
ですが、自分がつらいのに無理をして続ける必要はありません。
- 「いい仕事であること」と、
- 「自分の心身が限界であること」は、まったく別の話です。
辞めたい気持ちが芽生えたら、まずは自分の心と向き合うことが大切です。そして、看護教員としての経験をどう活かせるのかを考え、キャリアチェンジの準備を始めてみようかなと思えたなら、それはとても大きな一歩です。まずは、情報収集から始めてみましょう。

