この記事の目次
1.目的
複雑な臨床事例を多角的に分析し、情報を統合して優先度を判断し、根拠に基づいた看護実践へとつなげる臨床推論力および臨床判断力を養う。
2.到達目標
- 臨床推論と臨床判断の違いと関連を説明できる。
- 情報を構造化し、複数の仮説を立てることができる。
- 緊急性・重症度・患者背景を踏まえた優先度判断ができる。
- 判断の根拠を言語化できる。
- 不確実な状況下で安全を最優先に意思決定できる。
- 自身の思考の偏りを振り返り、修正できる。
3.授業計画(全10回)
第1回:臨床推論と臨床判断の概念
テーマ:考える力と決める力
- 臨床推論とは何か
- 臨床判断とは何か
- 推論→判断→行動の流れ
- 直感的思考と分析的思考
- ミニ事例による思考体験演習
第2回:質の高い情報収集
テーマ:意味のある情報を見抜く
- 主観的・客観的情報の整理
- 異常値の解釈
- 情報の不足に気づく視点
- 追加で必要な情報の検討演習
第3回:情報の統合と仮説形成
テーマ:可能性を広げて考える
- 情報のクラスタリング
- 病態との関連づけ
- 単一解釈の危険性
- 複数仮説立案演習
第4回:臨床判断の基準
テーマ:何を根拠に決めるのか
- 緊急性・重症度・可逆性
- ABCの視点
- リスク管理の考え方
- 優先度判断演習
第5回:急変場面における判断
テーマ:即時判断のトレーニング
- 急変前兆の読み取り
- バイタル変化の意味
- 初期対応の優先順位
- ケーススタディ演習
第6回:慢性疾患と長期的判断
テーマ:短期と長期のバランス
- 慢性疾患の多因子性
- 生活背景を含めた推論
- 再発予防視点の判断
- 慢性事例演習
第7回:心理社会的側面を含む判断
テーマ:身体以外をどう見るか
- 心理的要因の影響
- 家族・社会資源の評価
- 倫理的配慮を含む判断
- 多面的事例演習
第8回:チーム医療における判断
テーマ:一人で決めない力
- 多職種連携と情報共有
- 報告・連絡・相談の質
- SBARを用いた判断共有演習
- 判断の妥当性検討
第9回:複雑事例総合演習
テーマ:推論から判断までの統合
- 多疾患併存事例提示
- 情報整理
- 仮説形成
- 優先度判断
- 看護計画立案
- 発表・ディスカッション
第10回:自己の思考を振り返る
テーマ:メタ認知と成長
- 推論過程の可視化
- 認知バイアスの理解
- 判断の妥当性検証
- 個人最終演習
- 学修の総括
本教材のご利用にあたって
1. 教材の目的と活用方法について
本教材は、授業設計の「骨格」としてご活用いただくことを目的に作成しております。各教育機関のカリキュラムや学生の学習レベルに応じて、柔軟に調整・アレンジしていただくことを推奨しております。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生方それぞれの教育スタイルに合わせてご利用ください。
2. AIツールを活用した資料作成について
本教材は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての専門的な視点を反映させながら、内容の精査と調整を行っております。効率と質の両立を意識し、現場で実際に使いやすい資料となるよう整えておりますが、ご使用にあたっては、必ずご自身で内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整をお願いいたします。
3. 商用利用および転載・再配布の禁止について
本教材は、非営利の教育目的に限定して提供しております。営利目的での利用や、本教材の文章・構成・形式などを無断で転載・複製・再配布すること、あるいは改変しての販売・提供などは固くお断りいたします。教育目的以外でのご利用や二次利用をご希望の場合は、事前にご連絡いただき、書面での許諾を得ていただく必要があります。
免責事項
- 本教材は、最新の情報に基づいて十分配慮のうえ作成しておりますが、医療・看護分野の知見は日々変化しております。ご利用の際には、最新のガイドラインや教科書、信頼性のある文献をご参照いただき、必要に応じて内容の確認や修正をお願いいたします。
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