老年看護学Ⅱ(3回目)脳卒中(脳梗塞・脳出血)の高齢者看護

老年看護学

高齢者の脳卒中をテーマに看護教員用の授業案と学生用資料です。noteで販売している有料版はWord形式のファイルをダウンロードできるようになっています。ぜひご活用ください。

指導案 一部抜粋

テーマ

脳卒中(脳梗塞・脳出血)の高齢者看護
~障害特性の理解と、回復・生活支援に向けたアプローチ~

目的

高齢者における脳卒中の特徴と回復の流れを理解し、後遺症を持つ対象者への看護・リハビリテーションおよび家庭支援の視点を学ぶ。

目標

• 脳梗塞と脳出血の発症メカニズム、症状、後遺症の違いを説明できる。
• 回復過程における看護ケアのポイントを具体的に理解できる。
• 言語障害・運動障害を持つ高齢者に対する生活支援の方法を考察できる。

<続く>

学生用資料 一部抜粋

画像
<続く>

演習資料 一部抜粋 (本篇は事例の設問数多数、解答付き)

事例D:〇さん(78歳)


〇さんは2ヶ月前に右中大脳動脈の脳梗塞を発症し、左片麻痺と運動性失語症が残存している。現在、回復期リハビリテーション病棟に入院中であり、歩行は片麻痺用杖+下肢装具を用いて短距離は自立、長距離は介助が必要。発語はゆっくりだが意味は通じる。〇さんは「自宅で暮らしたい」という強い希望を持っており、リハビリに意欲的だが、妻(75歳)は「家で全部私にできるか心配」と不安を抱えている。


〇さんの自宅には妻と二人暮らしで、息子家族は近隣に住んでいるが、共働きで昼間の支援は難しい状況である。

設問と解答

1.〇さんが退院後に自宅で安全に生活するために必要な支援を、以下の観点から具体的に考えなさい。

(1) 身体機能・ADL(活動的日常生活)の面
トイレ動作や移乗の自立支援:トイレ動作やベッド⇔車いすの移乗動作に関して、自立支援を行うために、リハビリで動作訓練を実施。具体的には、片麻痺側の手足を積極的に使うためのトレーニングを行い、可能であれば補助具を使用して日常生活動作を円滑に行えるように支援。

安全歩行訓練:歩行が可能な距離を短縮するために、杖や下肢装具を使いながら安全に歩行できるよう指導する。家庭内での歩行訓練や、長距離歩行の際には介助を行い、必要に応じて歩行訓練用の補助具の使用を提案する。

食事・更衣動作の支援:片麻痺のため片手が使いにくい場合、片手でも使いやすい食器や衣類を選定し、片手でできる動作をサポート。更衣動作の自立支援を行うため、リハビリで訓練し、自分でできる範囲を広げるようサポートする。

<続く>

<note(ブログ)>全文ご覧になりたい方はこちら。一部有料

老年看護学Ⅱ(3回目)脳卒中(脳梗塞・脳出血)の高齢者看護<看護教員向け 授業案+学生用資料>|看護教員の図書館
高齢者の脳卒中をテーマに看護教員用の授業...

本教材のご利用にあたって

1. 教材の目的と活用方法について
本教材は、授業設計の「骨格」としてご活用いただくことを目的に作成しております。各教育機関のカリキュラムや学生の学習レベルに応じて、柔軟に調整・アレンジしていただくことを推奨しております。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生方それぞれの教育スタイルに合わせてご利用ください。
2. AIツールを活用した資料作成について
本教材は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての専門的な視点を反映させながら、内容の精査と調整を行っております。効率と質の両立を意識し、現場で実際に使いやすい資料となるよう整えておりますが、ご使用にあたっては、必ずご自身で内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整をお願いいたします。
3. 商用利用および転載・再配布の禁止について
本教材は、非営利の教育目的に限定して提供しております。営利目的での利用や、本教材の文章・構成・形式などを無断で転載・複製・再配布すること、あるいは改変しての販売・提供などは固くお断りいたします。教育目的以外でのご利用や二次利用をご希望の場合は、事前にご連絡いただき、書面での許諾を得ていただく必要があります。

免責事項

  • 本教材は、最新の情報に基づいて十分配慮のうえ作成しておりますが、医療・看護分野の知見は日々変化しております。ご利用の際には、最新のガイドラインや教科書、信頼性のある文献をご参照いただき、必要に応じて内容の確認や修正をお願いいたします。
  • 本教材の利用によって生じた結果や損害について、当ブログ管理者は一切の責任を負いかねます。必ず利用者ご自身の責任において、内容をご確認・ご判断のうえご使用ください。
タイトルとURLをコピーしました