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目的
高齢者の健康・生活・社会的背景を理解し、加齢による変化や老年期特有の健康問題を踏まえた看護の視点を学ぶ。
高齢者の生活の質(QOL)の向上を支援するための知識・態度・技術を養い、個別性のあるケアを実践する基盤を構築することを目的とする。
目標
<知識面>
(1)高齢者の定義、人口動向、社会的背景を説明できる。
(2)加齢に伴う身体的・心理的・社会的変化を理解し、それが健康に及ぼす影響を説明できる。
(3)老年看護の基本的な概念(エイジング、老年症候群、終末期ケアなど)を理解する。
<技術面>
(1)高齢者を対象としたアセスメント方法(フィジカルアセスメント、認知機能評価、ADL評価など)を理解し、基本的な評価ができる。
(2)高齢者のライフスタイルを考慮した健康支援や生活支援の方法を考えられる。
(3)高齢者に対する適切なコミュニケーション方法を理解し、実践できる。
<態度面>
(1)高齢者の尊厳を尊重し、個別性のあるケアを提供する姿勢を養う。
(2)高齢者の生活の質(QOL)向上を目指し、多職種連携の重要性を理解する。
(3)高齢者の持つ人生経験や価値観を尊重し、倫理的な視点を持って看護を実践する意識を高める。
授業計画
第1回:ライフサイクルから見た高齢者の発達と変化
- 高齢者のライフサイクルと老化の概念
- 老年期の発達課題
- 身体機能の変化(恒常性の維持、防衛力・予備力・適応力・回復力)
第2回:高齢者の認知機能・心理・社会的変化
- 認知機能の変化(知能・記憶力・判断力・計算力・遂行力)
- 高齢者の心理・社会的変化(役割の変化、社会活動の変化)
第3回:超高齢社会の統計的輪郭と高齢者の生活
- 超高齢社会の現状と課題
- 高齢者と家族の関係
- 高齢者の健康状態と死亡の傾向
- 高齢者の暮らし(余暇活動、生きがい、住宅環境、就労、収入)
第4回:高齢者を支える制度と施策
- 高齢者医療確保法に基づく制度
- 介護保険制度の概要と課題
- 成年後見制度と日常生活自立支援事業
- 地域包括ケアシステムの役割
第5回:老年看護の倫理と高齢者の権利擁護
- 高齢者差別(スティグマ、エイジズム)
- 高齢者虐待の種類と対策
- 高齢者の権利擁護(アドボカシー)
- 安全確保と身体拘束の倫理的課題
第6回:老年看護の概念・モデル・理論
- 老年看護学の発展と定義
- 老年看護の役割と特徴
- エンパワメント・ストレングスモデル
- 国際生活機能分類(ICF)とサクセスフルエイジング
第7回:高齢者のヘルスアセスメント
- 身体的健康のアセスメント
- 生活の自立状態の評価(ADL・IADL)
- 心理・社会的健康の評価
- 環境のアセスメント
- 生活史のアセスメントと高齢者総合機能評価(CGA)
第8回:高齢者の身体機能の変化とアセスメント
- 皮膚とその付属器の変化
- 視聴覚・その他の感覚の変化
- 循環器・呼吸器・消化器の変化
- ホルモン分泌と泌尿生殖器の変化
- 運動機能の変化と転倒リスク
評価方法
- 出席および授業参加(〇%)
- レポート課題(〇%)
- 小テスト(〇%)
- 期末試験(〇%)
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本教材のご利用にあたって
1. 教材の目的と活用方法について
本教材は、授業設計の「骨格」としてご活用いただくことを目的に作成しております。各教育機関のカリキュラムや学生の学習レベルに応じて、柔軟に調整・アレンジしていただくことを推奨しております。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生方それぞれの教育スタイルに合わせてご利用ください。
2. AIツールを活用した資料作成について
本教材は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての専門的な視点を反映させながら、内容の精査と調整を行っております。効率と質の両立を意識し、現場で実際に使いやすい資料となるよう整えておりますが、ご使用にあたっては、必ずご自身で内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整をお願いいたします。
3. 商用利用および転載・再配布の禁止について
本教材は、非営利の教育目的に限定して提供しております。営利目的での利用や、本教材の文章・構成・形式などを無断で転載・複製・再配布すること、あるいは改変しての販売・提供などは固くお断りいたします。教育目的以外でのご利用や二次利用をご希望の場合は、事前にご連絡いただき、書面での許諾を得ていただく必要があります。
免責事項
- 本教材は、最新の情報に基づいて十分配慮のうえ作成しておりますが、医療・看護分野の知見は日々変化しております。ご利用の際には、最新のガイドラインや教科書、信頼性のある文献をご参照いただき、必要に応じて内容の確認や修正をお願いいたします。
- 本教材の利用によって生じた結果や損害について、当ブログ管理者は一切の責任を負いかねます。必ず利用者ご自身の責任において、内容をご確認・ご判断のうえご使用ください。