科目名:精神看護学Ⅱ(疾患論)
目的
精神障害に関する基礎知識、診断・治療法、看護の実践について学び、精神障害を有する人々の理解と支援に必要な知識と態度を身につける。
到達目標
- 精神障害の主な種類とその症状・特徴を説明できる。
- 精神障害に対する診断や検査の基本的な知識を理解できる。
- 各疾患に応じた治療方法と看護の実践について理解できる。
- 精神障害をもつ人々に対する倫理的配慮や支援の在り方について考察できる。
授業内容(全8回)
第1回:精神疾患の基礎知識と分類
- 精神障害の定義と特徴
- 精神疾患の分類:ICD-10およびDSM-5の概要
- 精神疾患の疫学(発症率、罹患率、性差など)
- 精神障害をめぐる社会的背景とスティグマの理解
第2回:脳の構造と精神機能
- 中枢神経系の構造と働き(大脳、小脳、脳幹など)
- 神経伝達物質の種類と精神機能への影響(ドーパミン、セロトニンなど)
- 精神疾患と脳機能の関連(統合失調症、うつ病などとの関連性)
第3回:精神疾患の診断と検査
- 診断基準(DSM-5)に基づくアセスメントの視点
- 脳波検査、画像診断(MRI、CT)
- 心理検査の概要(知能検査、記銘力検査、人格検査など)
- 検査結果の見方と臨床への応用
第4回:統合失調症・気分障害の理解と看護
- 統合失調症の症状、経過、予後
- 陽性症状・陰性症状の理解
- うつ病・双極性障害の特徴と病態
- 各疾患に対する治療と看護の基本
第5回:神経症性障害・ストレス関連障害・パーソナリティ障害
- 不安障害、強迫症、パニック障害の症状と対応
- PTSDの理解とトラウマインフォームドケア
- パーソナリティ障害の分類と特徴
- 看護職としての関わり方と注意点
第6回:発達障害、てんかん、精神遅滞の理解
- 発達障害(ASD・ADHDなど)の症状と支援方法
- てんかんの分類、発作の種類と観察ポイント
- 精神遅滞(知的障害)の定義と段階別支援
- 対象者とのコミュニケーションの工夫と支援技術
第7回:精神障害に対する治療法の基礎
- 薬物療法(抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬など)
- 電気けいれん療法(ECT)の適応と看護上の配慮
- 精神療法(支持的精神療法、認知行動療法など)
- 作業療法、芸術療法、心理教育などの補完的治療
第8回:精神障害者の看護実践と倫理的配慮
- 精神科看護の役割と実践的視点
- 対人関係とコミュニケーションにおける留意点
- 精神障害をもつ人の人権と権利擁護
- 看護倫理とリカバリー志向の支援
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本教材のご利用にあたって
1. 教材の目的と活用方法について
本教材は、授業設計の「骨格」としてご活用いただくことを目的に作成しております。各教育機関のカリキュラムや学生の学習レベルに応じて、柔軟に調整・アレンジしていただくことを推奨しております。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生方それぞれの教育スタイルに合わせてご利用ください。
2. AIツールを活用した資料作成について
本教材は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての専門的な視点を反映させながら、内容の精査と調整を行っております。効率と質の両立を意識し、現場で実際に使いやすい資料となるよう整えておりますが、ご使用にあたっては、必ずご自身で内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整をお願いいたします。
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