■科目名:母性看護学概論
授業の目的
母性看護の基盤的知識を習得し、女性と家族を対象とする看護の特性を理解する。女性のライフサイクルやマタニティサイクル、リプロダクティブヘルスに関する概念を踏まえ、母性看護の役割と対象への理解を深める。
到達目標
- 母性看護の概念と対象、基本的役割を説明できる。
- リプロダクティブヘルス・ライツおよびセクシャリティに関する基礎知識を理解し、看護との関連性を説明できる。
- 女性のライフサイクルや性周期の特徴と看護支援の視点を理解できる。
- 妊娠期・分娩期・産褥期の母性看護の基本的理解を得る。
- 母子保健に関する統計を読み取り、看護への示唆を考察できる。
授業内容(全8回)
第1回 テーマ:母性看護とは何か ― 基盤としての理解
- 母性看護の定義と目的
- 看護の中における母性看護の位置づけ
- 対象(女性・母・胎児・新生児・家族)の特性
- 母性看護の歴史的変遷
- 現代における母性看護の意義とウェルネス志向
第2回 テーマ:リプロダクティブヘルス/ライツと看護の役割
- リプロダクティブヘルス・ライツの概念と国際的背景
- セクシュアルヘルスの視点
- 性と生殖に関する権利の保障と課題
- 看護師として求められる倫理的配慮と支援のあり方
第3回 テーマ:セクシャリティと自己理解 ― 支援の基盤として
- セクシャリティの定義と構成要素
- 女性におけるセクシャリティの発達と多様性
- 思春期から成熟期の性意識の形成
- セクシャリティに関する支援と看護の関わり
第4回 テーマ:家族と女性の発達課題 ― セルフケア支援の視点から
- 家族の機能と多様な家族形態
- 女性の発達課題とライフイベント
- セルフケア支援の意義と看護のアプローチ
- 家族を含めた支援の必要性
第5回 テーマ:女性のライフサイクルと性周期の理解
- 思春期・成熟期・更年期の身体的・心理的変化
- 性周期の仕組みと女性の健康
- ライフサイクルに応じた健康課題と支援の視点
- 生涯を通じた女性への健康教育
第6回 テーマ:妊娠期の母性看護
- 妊娠の成立と経過
- 妊娠期の身体的・心理的変化
- 母性の形成と周囲のサポート
- 妊娠期における看護の視点とセルフケア支援
第7回 テーマ:分娩・産褥期の看護
- 分娩のプロセスと産婦の支援
- 産褥期の身体的・心理的変化と看護
- パートナーや家族との関係性への配慮
- 育児への移行と看護の支援
第8回 テーマ:母子保健と社会的支援の現状
- 母子保健法と関連制度の概要
- 母子保健統計から見る現状と課題
- 地域における母子支援体制
- 今後の母性看護に求められる視点の整理とまとめ
楽しみながら仕事をしよう!グッズ紹介
本教材のご利用にあたって
1.教材の目的と活用方法について
本教材は、授業の「幹」となる設計を目的としており、貴校のカリキュラムや学習レベルに応じたアレンジを推奨しています。具体的には、スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生ご自身の教育スタイルに合わせてご活用いただけます。
2.AIツールを活用した資料作成について
本資料は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての経験や視点を反映させながら内容の精査・調整を行っています。効率化と質の両立を目指し、忙しい現場の先生方が実際に使用できる形に整えました。
使用前には、必ず内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整を行ってください。
3.商用利用および再配布の禁止
本教材は、教育現場での授業や学習支援を目的として提供するものであり、商用目的での利用を禁止しています。また、本教材の内容(文章・構成・形式)の無断転載、再配布、または改変しての二次販売を禁じます。教育目的以外での利用を希望される場合は、事前にご連絡ください。
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- 本教材の内容には十分な注意を払っておりますが、医学・看護学に関する情報は常に変化する可能性があります。最新のガイドラインや教科書、文献等をご参照のうえ、適宜ご確認・修正を行ってください。
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