今時の学生にウケる授業とは

看護教員の雑記blog

看護教育も時代とともに変化していて、「ただ板書するだけ」「講義中心」では学生の学習効果が下がってしまいます。
そこで、現代の学生に合った授業準備のポイントを紹介します!

授業のゴールを明確にする


「今日の授業で学生に何をできるようになってほしいか?」を明確に

  • 例:
    • ゴードンの11パターンを使ってアセスメントできる
    • 看護診断の立案ができる
    • SOAPを適切に記載できる

ポイント
「とりあえずスライド作る」ではなく、最初にゴールを決めることで、不要な内容を削ぎ落とせる!

インタラクティブな要素を入れる(学生が主体的に学べる工夫)


講義だけではなく、学生に考えさせる場面を増やす
具体例>

  • クイズ形式:「これは正常?異常? なぜ?」(学生同士で議論させる)
  • ケーススタディ:「この患者の看護診断は?」(個人ワークで考え、発表)
  • ロールプレイ:「患者役・看護師役になり、アセスメントを実施」

ポイント:「学生が手を動かす時間を作る」
→ 90分間ずっと話すのではなく、15分話したら、5分考えさせるくらいのバランスが◎

スライドはシンプルに、動画や画像を活用


スライドの詰め込みすぎNG!
悪い例:長文ぎっしり(学生は読んで終わり)

良い例
 1スライド=1メッセージ
 図解・矢印を活用し、流れを見せる
 短い動画を使って理解を深める(YouTubeの医療アニメなど)

💡 おすすめツール

  • Canva(スライド作成)
  • Kahoot!(クイズで学習)
  • YouTube(短い医療動画を活用)

学生のアウトプットを意識した授業設計


学生が「受け身」ではなく「自分で説明できる状態」に持っていく
アウトプットの例

  • 授業の最後に「今日学んだことを90秒で説明させる」
  • 学生同士で「アセスメントシート」を交換し、相互評価
  • 「なぜ?」を繰り返して、考えを深めさせる(例:「なぜこの看護診断を選んだ?」)

ゴール:「先生が教えたから分かる」ではなく「自分で説明できる」状態にする

授業準備の時短テクニック(効率よく準備する)


「ゼロから作らない」ことが大切!
 時短のコツ

  • 過去の資料をブラッシュアップする(新しい情報だけ追加)
  • スライドはテンプレートを活用(CanvaやPowerPointの既存デザイン)
  • 授業の流れはフォーマット化(毎回「導入→演習→振り返り」など一定の形に)

例:授業準備を効率化するルーチン

  • 1日目:授業のゴールを決める
  • 2日目:スライドの骨組みを作る
  • 3日目:クイズ・演習を考える
  • 4日目:リハーサル・調整

まとめ:現代風の授業準備のコツ


✅ ゴールを明確にする(「何をできるようにするか?」を決める)
✅ インタラクティブな要素を入れる(クイズ・ワークで考えさせる)
✅ スライドはシンプルに、動画や画像を活用(長文NG)
✅ 学生のアウトプットを重視(「説明できる」状態にする)
✅ 時短テクニックを活用(テンプレ&AIを活用して効率化)