この記事で分かること
1.なぜ看護教員を「辞めたい」と思うのか?
2.看護教員を辞める前に考えておくべきことは?
3.看護教員を辞めた後にできることって?
この3つの視点から、あなたの気持ちに寄り添いながら、一緒に整理していきます。
1.なぜ「看護教員を辞めたい」と思うか


こんな思いはないですか?
「授業準備や実習指導に追われて、毎日が忙しすぎる」
「学生にどう接すればいいのか悩んでばかり…」
「教え方が伝わらない…うまく指導できている気がしない」
「モチベーションが低い学生を見ると、自分まで落ち込む」
「同僚や上司との関係がギクシャクしていてつらい」
「そもそも、看護師から教員になったけど、想像と違ったかも…」
(1)仕事量が多すぎて、心も体も限界…
授業準備、実習指導、学生対応日々のタスクが山のようにあって、息つく暇もない。休日も仕事のことばかり考えてしまう。自分に気づいて、ふと「このままでいいのかな」と思ってしまう。
【口コミ】看護教員に疲れてしまった、、
(2)学生対応に疲れてしまう…
「何度伝えても伝わらない」「やる気のない学生に、どう声をかけたらいいかわからない」熱意が空回りしてしまったり、空気が重たく感じたり…。“教えること”が、いつの間にかストレスになっていませんか?また、ジェネレーションギャップに悩んでいる看護教員もかなり多いのではないでしょうか?
(3)人間関係に悩んでいる…
上司や同僚との価値観のズレ、暗黙のルールや独特の雰囲気になじめないこともあります。「孤立している気がする…」そんな気持ちが、日々のしんどさをさらに増幅させてしまいます。臨床とは違う、看護学校の独特の雰囲気に戸惑う人も多いです。
(4)思っていたより収入が低い…
看護師として働いていたときよりも収入が下がった。責任や仕事量は多いのに、昇給もあまり期待できない…。ふと、将来のお金の不安が頭をよぎる瞬間も。
(5)この先のキャリアに自信が持てない…
「このまま教員を続けて、私はどこに向かうんだろう」「もう一度現場に戻るべき? 他に道はある?」そんな不安がふと湧いてくることもあると思います。
2.「もう限界かも…」と思ったとき、どうすればいい?

改善できることはないか、立ち止まって見つめてみる
1)仕事量が多すぎると感じたら
- まずは信頼できる先輩や上司に相談してみましょう。
- 「何が」「どのくらい」負担になっているのかを整理し、業務の優先順位や分担の見直しをしてもらえるか話してみるとよいです。
- 無理を続けると、ミスや体調不良にもつながりかねません。少しでも軽くする工夫が必要です。
2)学生指導がうまくいかないときは
- 他の教員と具体的な指導方法や関わり方を共有してみましょう。
- 同じ悩みを抱えていたり、有効だった対応方法を知っていたりするかもしれません。
- 例えば、「まず肯定から入る声かけ」や「観察日誌を一緒に振り返る」など、小さなアプローチの変化が効果的なこともあります。
- 一人で抱え込まないことが大切です。
3)人間関係に疲れているなら
距離を置くことで、気持ちが少しずつ回復することもあります。「誰ともうまくやらないと」と思いすぎなくて大丈夫です。無理に近づこうとせず、心の距離をとる関係性を意識してみましょう。例えば、挨拶や業務連絡は丁寧に、でもそれ以上は深入りしない、といった“自分を守る関わり方”をとるのも一つの方法です。

私もかつてパワハラ上司に悩んでいました。全員とうまくやるなんて無理、危険な人とは適度な距離をとるのは重要なスキルですね。
「辞める」という選択肢を、冷静に見つめてみる
辞める=逃げではありません。むしろ、「自分を守るために必要な選択」であることもあります。メリット・デメリットを整理して、心の整理に役立てましょう。
🟠 辞めるメリット
今感じているストレスから解放される
→ パワハラや過重労働など、心身に負担をかける環境から離れられる。
心と身体のバランスが整いやすくなる
→ 睡眠や体調が改善し、自分らしさを取り戻せることも。
新しい場所で、やり直すチャンスが生まれる
→ 働く環境や人間関係をリセットし、自分に合った働き方を模索できる。
🟡 辞めるデメリット
すぐに次の仕事が見つかるとは限らない
→ 特に専門職の場合、条件の合う職場探しに時間がかかることも。
収入が不安定になる可能性がある
→ 貯金や生活費の見直し、失業手当の確認が必要。
「自分には何もないのでは」と感じる瞬間がある
→ 仕事を通じて得ていた承認や役割感を一時的に失うこともある。
3.辞めた後、どうすればいい?
(1)教員を辞めたその先に、どんな道がある?
1)看護師として臨床現場に戻る


「もう無理」「限界」と思うなら、それは大事なサインです。このサインに気付けたことを大切にして、自分のキャリアを見直すきっかけを作られてみて下さい。
病院・クリニック・訪問看護など、現場の選択肢は豊富。「改めて現場に戻ってみると、前より自分らしく働けた」という声も。ブランクがあるから私には無理と思うわずに、まずは選択肢のテーブルにあげることが大切です。
2)企業で働く医療職にシフトする
製薬会社や医療機器メーカーで、教育やサポートを行う仕事もあります。教員経験があるからこそ、説明力や伝える力が重宝されます。転職サイトで確認すると、製薬会社で年収400-500万程度の企業案件も多数あります。
3)医療系ライターや教材作成

専門知識と文章力を活かして、教材制作や記事執筆に携わる道も。在宅ワークも可能で、働き方の自由度が広がります。まずは私のように無料ブログのnoteなどで情報発信することから初めて見てもいいかもしれません。

4)フリーランス講師やオンライン教育
講義経験を活かし、セミナー講師・研修講師として活動する人も増えています。自分のペースで働きたい人におすすめ。
5)SNSやYouTubeで医療情報を発信する

医療や教育の情報を発信し、フォロワーや収益を得るという新しい働き方も。自分の得意分野を「伝える力」に変えていけます。

顔出しはしなくても、看護教員のスキルを発信してみるのもアリですね。筆者も最近YouTubeを始めてみました。ショート動画のみ投稿しており、登録者は少ないですが視聴回数はブログより伸びが良いので、ブログ、YouTube、SNSなどと掛け合わすことができると相乗効果を生みます。
まとめ


転職活動をして自分の市場価値を確認したり、副業収入を得て、いずれはフリーランスを目指すもあり。「やめても大丈夫」な状況を作っておくと心が軽くなりますよ。
あなたにしかない経験が、次のキャリアの“武器”になるため、辞めることは終わりではありません。それは、新しいキャリアの始まり。今は、働き方も生き方も、多様な時代です。「これまで」を活かしながら、「これから」の自分らしい道を探してみませんか?看護教員を辞めたいと感じるのは決して恥ずかしいことではありません。
大切なのは、
- 「なぜ辞めたいのか」を整理すること
- 続けられるなら改善策を考えること
- 辞めるなら次のステップを見据えて準備すること
自分の気持ちを大切に、焦らずじっくり考えてください。もし転職を考え始めたら、経験豊富な人に相談したり、情報収集をしっかりすることも大事です。あなたの未来が少しでも明るく、納得できるものになるよう応援しています。
もう無理って人読んで
ここまで読んでくれてありがとうございます。看護教員を続けるのがしんどい。1日でも早く退職したい。そんな精神的に参っている人向けの記事もあります。つらいときは1人で悩まず誰かに相談をしましょう。