こんにちは。看護教員として長年現場に立つ中で、教員の仕事がいかに多忙で、時には心身に大きな負担をかけるかを実感してきました。授業の準備に追われ、学生指導や会議、評価業務も重なり、気づけば自分の時間がほとんどなくなっている、そんな声をよく耳にします。
また、職場の人間関係の難しさや責任の重さから、「もう辞めたい」と思っても、その一歩を踏み出せずに苦しんでいる教員が多いことも知っています。私自身も、同僚が限界で去っていく姿を見て、もっと早く知っていれば助けになったかもしれないと感じることが何度もありました。また、それがこの記事を書くきっかけにもなりました。

この記事が悩む看護教員の皆さんが、決して安易な逃げではなく、自分を守りながら新しい一歩を踏み出すための方法として、ご参考になれば幸いです。
この記事でわかること
1.看護教員の仕事の現状と、退職に踏み切れない理由
2.パワハラがある場合の対処法と、授業が途中でも辞められるか
3.退職代行サービスのメリット
看護教員の仕事の現状と、退職に踏み切れない理由

(1)業務が多すぎて、毎日が“余裕ゼロ”
- 学内会議、学生指導、記録、評価…膨大な業務が日々発生
- 授業準備や教材作成はその“合間”にやるしかない
- 「1日が終わっても、仕事が終わらない」感覚
- 家に帰っても頭の中は仕事のことでいっぱい
- 休日も完全には休めず、常にプレッシャーにさらされる
(2)授業準備に追われて、自分の生活が崩れていく
- 毎週の授業スライド・配布資料の作成に多くの時間を取られる
- 「あと1時間でも寝たい」と思いながら夜更かしが常態化
- 家事や育児との両立が難しく、家族との時間が減る
- 「ちゃんとできていない…」という罪悪感に苦しむ日々
- プライベートの時間はどんどん削られていく
(3)組織の中で、声を上げづらい空気がある
- 「忙しいのはお互い様」と言われ、相談しづらい雰囲気
- 他の教員の負担を考えて、自分の悩みを飲み込んでしまう
- ベテラン教員に気を使いすぎて、本音を言えない
- 「自分だけがつらいわけじゃない」と言い聞かせて我慢する
- 組織内で孤立感を感じることも
(4)本当は辞めたいけど、「辞めます」と言えない理由
- 「自分が辞めたら、学生に迷惑がかかるかもしれない」と思う
- 次年度のカリキュラムに自分の名前がすでに記載されている
- 「年度途中では辞められない」という空気がある
- 周囲から「逃げた」と思われたくないという気持ちがブレーキになる
- 自分の意思より、“責任感”が優先されてしまう
退職代行の活用を推奨:パワハラを受けている場合


看護教員は、学生・同僚・上司と密接な関係を築く職場環境にあり、特に人間関係のトラブルやパワハラが起こりやすい現場です。
もし、あなたが職場でパワハラを受けているなら、こんな思いに悩んでいませんか?
- 「もう限界だけど、授業が途中だから辞められない」
- 「直接話すのが怖くて、退職の意志を伝えられない」
- 「体調が悪いけど、責任感から我慢してしまう」
パワハラを我慢し続けることは危険
パワハラは精神面だけでなく身体にも大きな影響を及ぼします。放置すると、
- 強いストレスによる不眠や食欲不振
- うつ病や不安障害の発症
- 心身症や過労による長期の休職・離職
- 最悪の場合、命に関わる深刻な健康障害 につながるリスクがあります。
パワハラには、早めの対処が必要
退職代行サービスは、あなたの代わりに退職の意思を職場に伝え、管理職や人事との連絡、書類手続きのやり取り、難しい交渉ごと を一手に引き受けてくれます。
特にパワハラのようなデリケートな問題がある場合、
- 自分が直接話さなくてもよい
- 加害者と顔を合わせる必要がない
- 精神的な負担を大きく減らせる という点が大きな安心につながります。
看護教員時代、出勤できなくなってしまう同僚を何人も見てきました。我慢が積み重なってしまった結果なのかなと思います。毎朝、夫から「今日も出勤できません」と電話連絡をしているようでした。特にこういった事例は、退職代行サービスを使用することで、精神的に負担を少なく退職することができると思います。
授業がまだ残っている…そんな時も退職代行は使える
「授業が終わっていないから辞められない」は思い込みかもしれません
たとえば、前期10回の授業のうち5回が終わった段階で
「まだ半分も授業が残っているのに、途中で辞めるのは申し訳ない…」
そう感じるのは当然です。
しかし、教育現場では、途中で教員が辞めることは珍しくありません。
学校側には以下のような対応の責任があります。
- 代替教員を手配する
- 補講や別教員による授業を調整する
- 学生の学びが途切れないように配慮する
授業や学生対応は「学校側の責任」であり、あなた一人が背負うものではありません。
精神的に限界なら、無理して引き継ぎをする必要はない
- パワハラなどで追い詰められている場合、引き継ぎや補講の準備を自分でしなくても問題ありません。
- あなたの心身の健康を最優先にすべきです。
私は引継ぎをしてから看護教員をやめましたが、引継ぎの内容はほぼ、「私が1から作成した授業に活用する資料やデータが欲しいと言われるだけ」でした。私が入職したときには、授業のデータは何ももらえなかったので、退職時には違和感しかなかったです。
具体的にどう動くべきか【退職代行を使う場合】
(1)現状を詳しく伝える
- 授業の進捗状況(何回中、何回終わっているか)
- パワハラの有無、職場の人間関係など
→ 状況が正確に伝わることで、最適な対応をしてもらえます。
(2)退職希望日を相談する
- 学期末など授業の区切りを考慮することもできますが、
「健康が限界」なら無理せず早めに退職日を設定して大丈夫です。
(3)職場との連絡はすべて任せる
- 本人が職場に連絡する必要はなし。
- パワハラの加害者と直接顔を合わせずに辞められるのが最大のメリット。
(4)引き継ぎや授業の調整は、職場の責任
- 「迷惑をかけたくない」と思っても、あなた一人がすべて背負う必要はありません。
- できる範囲での協力以上は求められません。
退職代行を利用するメリット

迅速かつストレスフリーな退職が可能になる
多くの職場で退職の申し出に1ヶ月前という規定がある中、退職代行に依頼することで、わずか3日間でスムーズに退職できたという事例があります。これにより、退職の意思を伝えた後の職場で過ごす精神的な負担や、業務への気力の消耗を避けることができます。
自分から職場に連絡する必要は、一切なし
「辞めます」のひと言も、気まずい引き止めのやりとりも、もう自分で抱え込まなくて大丈夫です。忙しい看護教員の立場にこそ、こうしたシンプルで確実な手段が合っています。
オンラインでの無料相談から始まり、LINEでヒアリングに回答し、退職代行が用意する書類に記入・郵送する、といったシンプルなステップで進められます。職場からの直接連絡は一切なく、退職希望日に合わせてスムーズに手続きが完了します。
退職手続きや必要書類のやり取りを代行してくれる
退職代行が、職場との間で退職の手続きや必要書類の請求などをすべて行ってくれるため、利用者自身が煩雑な事務作業に煩わされることがありません。これは、特に多忙な看護師や教員の皆さんにとって、大きな負担軽減となります。
有給休暇や未払い残業代の交渉も視野に入れられる
一部の退職代行サービスでは、未消化の有給休暇や未払いの残業代についての交渉もサポートしてくれる場合があります。これは、退職時の権利を適切に確保する上で非常に有利です。
まとめ
「限界だな」と感じたら、無理に続ける必要はありません

心と体を削りながら仕事を続けても、誰かが守ってくれるとは限りません。本当に限界を迎える前に、自分で自分を守る選択肢を持っておくことが大切です。
その選択肢の一つが、退職代行サービスです。「辞めたくても言い出せない」「このままでは持たない」
そんなときにこそ、第三者に委ねるという方法を知っておくだけで、気持ちが少し楽になります。看護教員のように、人間関係が濃く、“辞めにくい空気”がある職場では、思っている以上に相性の良い方法です。
退職代行に対する意見は様々ですが、どうしても自身の口から退職の意向を伝えられない、あるいは退職が困難な状況に直面している場合、退職代行は自分自身を守り、新たなキャリアへ進むための有効な選択肢となり得ます。
看護教員として、健康的で充実したキャリアを築けるよう、必要な時にはこのようなサービスも視野に入れることをお勧めします。何よりも大切なのは、ご自身の心身の健康であり、それを守れるのは他ならぬ自分自身です。