老年看護学概論 シラバス例

老年看護学

こんにちわ。看護教員の皆さん、日々お疲れ様です。
今回は老年看護学概論の授業に関してお話したいと思います。
どのような形で授業を組むか迷っている方、参考にされてください。
老年看護学概論の目的、目標、時間割、授業内容を順を追ってお話します。
90分の1コマ、8コマ分のシラバスです。

目的

高齢者の健康・生活・社会的背景を理解し、加齢による変化や老年期特有の健康問題を踏まえた看護の視点を学ぶ。
高齢者の生活の質(QOL)の向上を支援するための知識・態度・技術を養い、個別性のあるケアを実践する基盤を構築することを目的とする。

目標

<知識面>


(1)高齢者の定義、人口動向、社会的背景を説明できる。
(2)加齢に伴う身体的・心理的・社会的変化を理解し、それが健康に及ぼす影響を説明できる。
(3)老年看護の基本的な概念(エイジング、老年症候群、終末期ケアなど)を理解する。

<技術面>


(1)高齢者を対象としたアセスメント方法(フィジカルアセスメント、認知機能評価、ADL評価など)を理解し、基本的な評価ができる。
(2)高齢者のライフスタイルを考慮した健康支援や生活支援の方法を考えられる。
(3)高齢者に対する適切なコミュニケーション方法を理解し、実践できる。

<態度面>


(1)高齢者の尊厳を尊重し、個別性のあるケアを提供する姿勢を養う。
(2)高齢者の生活の質(QOL)向上を目指し、多職種連携の重要性を理解する。
(3)高齢者の持つ人生経験や価値観を尊重し、倫理的な視点を持って看護を実践する意識を高める。

授業計画

第1回:ライフサイクルから見た高齢者の発達と変化
  • 高齢者のライフサイクルと老化の概念
  • 老年期の発達課題
  • 身体機能の変化(恒常性の維持、防衛力・予備力・適応力・回復力)
第2回:高齢者の認知機能・心理・社会的変化
  • 認知機能の変化(知能・記憶力・判断力・計算力・遂行力)
  • 高齢者の心理・社会的変化(役割の変化、社会活動の変化)
第3回:超高齢社会の統計的輪郭と高齢者の生活
  • 超高齢社会の現状と課題
  • 高齢者と家族の関係
  • 高齢者の健康状態と死亡の傾向
  • 高齢者の暮らし(余暇活動、生きがい、住宅環境、就労、収入)
第4回:高齢者を支える制度と施策
  • 高齢者医療確保法に基づく制度
  • 介護保険制度の概要と課題
  • 成年後見制度と日常生活自立支援事業
  • 地域包括ケアシステムの役割
第5回:老年看護の倫理と高齢者の権利擁護
  • 高齢者差別(スティグマ、エイジズム)
  • 高齢者虐待の種類と対策
  • 高齢者の権利擁護(アドボカシー)
  • 安全確保と身体拘束の倫理的課題
第6回:老年看護の概念・モデル・理論
  • 老年看護学の発展と定義
  • 老年看護の役割と特徴
  • エンパワメント・ストレングスモデル
  • 国際生活機能分類(ICF)とサクセスフルエイジング
第7回:高齢者のヘルスアセスメント
  • 身体的健康のアセスメント
  • 生活の自立状態の評価(ADL・IADL)
  • 心理・社会的健康の評価
  • 環境のアセスメント
  • 生活史のアセスメントと高齢者総合機能評価(CGA)
第8回:高齢者の身体機能の変化とアセスメント
  • 皮膚とその付属器の変化
  • 視聴覚・その他の感覚の変化
  • 循環器・呼吸器・消化器の変化
  • ホルモン分泌と泌尿生殖器の変化
  • 運動機能の変化と転倒リスク

評価方法

  • 出席および授業参加(〇%)
  • レポート課題(〇%)
  • 小テスト(〇%)
  • 期末試験(〇%)

参考になれば幸いです!でわでわ、、、

ご注意

  1. 教材の目的と活用方法について
     本教材は、授業の「幹」となる設計を目的としており、貴校のカリキュラムや学習レベルに応じたアレンジを推奨しています。具体的には、スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生ご自身の教育スタイルに合わせてご活用いただけます。
  2. AIツールを活用した資料作成について
     本資料は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての経験や視点を反映させながら調整を加えています。効率化と質の両立を目指し、忙しい現場の先生方が実際に使用できる形に整えました。使用前に、内容やエビデンスをご確認いただき、授業内容に合わせた最終的な調整を行ってください。
  3. 商用利用の禁止
     本教材は、商用目的での利用を禁止しています。教育現場での授業や学習支援を目的にご利用いただくことを推奨します。

【免責事項】

  • 正確性と最新性の確認
    本教材の内容には最大限の注意を払っておりますが、医学的・看護学的な情報は進展する可能性があります。最新のガイドラインや文献を参照し、実際の授業運営においては適宜確認・修正を行ってください。