いい加減、安い給料でいつまで働くの?看護大学教員の現実とキャリア戦略

教員コラム:現場と教室の間で

看護教員として仕事をしていく中で、ふとこんな疑問を抱くことはありませんか?

  • 「この仕事量で、この給料は本当に妥当なのか?」
  • 「どれだけ頑張っても年収が上がらない」

この問題は 個人の努力不足ではなく、制度や仕組みそのものの問題 が大きく関係しています。

ナビ先生
ナビ先生

この記事は、看護教員の給料がなぜ低いのか?について解説をします。

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看護教員の給料・年収が上がらない理由

(1)看護学校の人件費構造

看護学校は、公立・私立を問わず 限られた予算で運営 されています。そのため、教員の給与は頭打ちになりやすく、昇給額も 年間数千円程度 に留まるケースが多いです。

  • 私立看護学校・専任教員:年収350万〜450万円程度
  • 公立看護学校・専任教員:自治体の給与規定に準拠、一般行政職とほぼ同等(年収400万前後が目安)
  • 非常勤講師:1コマ90分で5,000円〜8,000円程度(授業準備や資料作成時間は無給)

ポイント:夜勤手当や専門手当で収入を増やすことが難しいため、努力しても給与に反映されにくい構造になっています。

(2)昇進の少なさ

看護教員は 主任教員・学科長などの管理職に昇進すれば給与アップ が見込めますが、ポストは限られています。

  • 昇進できる人数が少ないため、ほとんどの教員は 給与横ばいのまま定年 を迎えることが多い

ポイント:教育の責任は増えても、給与はほとんど変わらないというジレンマがあります。

(3)歴史的背景とジェンダーバイアス

看護職は 女性比率が約90% と高く、昔から給与水準が低く抑えられてきた流れが、現在も残っています。

  • 教員という専門職であっても、給与が高く設定されにくい

ポイント:制度だけでなく、業界全体に根付いた歴史的・社会的な影響も、給料が上がりにくい理由です。

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看護教員ができるキャリア戦略

ナビ先生
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構造を理解したうえで、自分のキャリアをどう広げるかが重要です。

① 情報を持つ:自分の市場価値を知る

  • 看護教員の平均年収:私立350万〜450万円、公立400万円前後
  • 地域差・学校差:都市部の私立は給与が高め、地方や非常勤は低め
  • 他校の募集要項をチェック:条件や待遇の比較で転職の目安になる

ポイント:自分の立ち位置を把握することで、給与交渉やキャリア選択に活かせます。

② 副業・兼業で収入源を増やす

看護教員の専門性は 教育・執筆・発信スキル に直結しているため、収入源の柱を作りやすいです。

活かせる副業例

ナビ先生
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看護教員におすすめなのがライティングスキルを活かした副業で、私もこのスキルで生活をしています。

副業の種類具体例目安収入
教材作成・ライティング看護教育用の教材・問題集・ブログ記事執筆1本5,000円〜3万円
オンライン講師ZoomやYouTubeで講座提供1回1,000円〜5,000円/受講生
ブログ・SNS発信広告・アフィリエイト月数千円〜数万円(継続次第で増加)
研修講師病院や施設での研修・講演1回2万〜5万円

ポイント:本業を続けながら収入の柱を持つことで、給与が上がらない不安を和らげられます。
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③ キャリアの転換を視野に入れる

給与や待遇に不満がある場合、 働くフィールドを変える選択肢 も有効です。

  • 臨床看護師:看護教員時代と生活リズムを大きく変えたくないなら、施設や、訪問看護がおすすめです。
  • 大学教員:修士・博士課程進学後、専任教員として採用される
  • 教育関連企業での教育担当:医療機器メーカーや製薬会社の研修担当
  • 公的機関・自治体での研修企画・指導:研修教材作成や講師として活動

ポイント:これまでのスキルを活かした、待遇の良い場所へ移ることも可能です。

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まとめ

安い給料で我慢することを当たり前にしてはいけません。

自分の価値を守るためのポイント

情報を持つ

  • 他校や地域の給与・待遇を把握する
  • 自分の年収やスキルの市場価値を確認する

選択肢を広げる

  • 副業・兼業で収入源を増やす
  • 教育関連企業や公的機関でキャリアを広げる

働き方を自分で選ぶ

  • 「我慢して働く」から「自分で選んで働く」へシフトする
  • 本業を続けつつ、副収入やキャリアアップの道を持つ

ポイント:未来の看護師を育てる看護教員だからこそ、自分自身のキャリアも大切にする必要があります。

専門性を活かし、給与や働き方の面でも 自分の価値を最大化する選択 をしていきましょう。

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