診療の補助技術Ⅱ(検査、治療、処置)シラバス例

診療の補助技術
ナビ先生
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科目名

診療の補助技術Ⅱ(検査、治療、処置)

目的

診療補助に関わる検査・治療・処置の基礎知識と技術を理解し、安全で的確な看護実践につなげる能力を養う。対象者の苦痛や不安を軽減し、検査・処置の前後で適切な援助を行えるようになることを目指す。

目標

  1. 各種検査・治療・処置の目的と実施方法を理解する
  2. それぞれに対する看護師の役割と注意点を説明できる
  3. 対象者の状態に応じた援助内容を具体的に考察できる
  4. 安全・安楽を重視したケアの実践ができる基礎を身につける
  5. 検査・処置に関する医療チームとの連携の重要性を理解する

授業構成

第1回:検査の基本理解と看護師の役割
・検査の分類(生理検査、画像検査、検体検査、内視鏡など)
・検査目的(診断、経過観察、予後判定)
・検査前後における看護師の支援とインフォームド・コンセント補助

第2回:身体計測とバイタルサインの関連
・身長、体重、腹囲、BMIの測定手順と意義
・検査前後での体重管理の重要性(浮腫、脱水の判断)
・測定中の転倒リスクや羞恥心への配慮

第3回:X線・超音波・CT・MRI・核医学検査の看護援助
・各種画像検査の目的と流れ
・前処置(絶食・排尿・造影剤の確認)
・金属類の有無、妊娠有無、アレルギー歴の確認
・検査後の副反応(造影剤による吐き気・発疹など)の観察

第4回:内視鏡検査の前処置と検査後援助
・上部・下部消化管内視鏡の手順と看護師の準備
・前処置(絶食、下剤、整腸指導)
・検査後の観察(咽頭痛、穿孔、出血)と休息の確保
・羞恥心や恐怖感への心理的配慮

第5回:循環・呼吸に関する検査の看護支援
・心電図:電極装着の部位、皮膚の処理、異常波形の基本理解
・呼吸機能検査:スパイロメトリー使用時の指導
・血中酸素飽和度のモニタリングと機器トラブルの対応

第6回:尿・便・血液・血糖などの検体採取と留意点
・清潔な採尿・採便方法と患者指導(中間尿、便潜血)
・静脈採血の手順、安全管理、駆血帯の管理
・自己血糖測定の説明と穿刺時の痛み軽減策

第7回:酸素療法と吸入療法の実施と援助
・酸素吸入の種類(カニューラ、マスク、リザーバーマスクなど)
・加湿の必要性、火気管理、流量確認
・吸入器具の使用方法と患者教育
・慢性呼吸不全患者への観察ポイント

第8回:呼吸ケア技術①:排痰を促す看護技術
・体位ドレナージの実施と禁忌の判断
・スクイージング・ハフィング・口すぼめ呼吸の説明と実技
・患者の疲労感や呼吸困難の観察と中止基準

第9回:呼吸ケア技術②:気道吸引の適応と実施手順
・口腔・鼻腔・気管内吸引の違いと適応
・無菌操作と吸引圧の管理
・吸引時の苦痛軽減、酸素再投与のタイミング
・合併症(出血・低酸素・不整脈)への対応

第10回:治療的処置の支援:輸液・ポンプ・穿刺・創傷処置
・輸液ポンプ・シリンジポンプの操作とアラーム対応
・胸腔穿刺・腹腔穿刺時の体位保持と観察ポイント
・創傷処置の準備、湿潤療法の基礎、感染対策
・患者の痛み、不安への援助とモニタリング

新人ちゃん
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