看護教員は“1から指導案を作るべき”という呪縛、そろそろ手放しませんか?

看護教員の雑記blog

「また指導案を作らなきゃ…」
そう思って夜な夜なパソコンに向かう看護教員、少なくないのではないでしょうか。「先輩に頼るのは甘え」「全部自分で準備しなきゃ一人前じゃない」と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。

でも、その「1から全て作る」というプレッシャー、本当に必要なのでしょうか?

「1から作る」の裏にある“理想とプレッシャー”

看護教員として、授業内容を完璧に提供したいという責任感は誰しもが持っているものです。
「学生のためにはオリジナルの指導案がベスト」と思い、毎回すべてを自分で作らなければならないと思ってしまうことがあります。
もちろん、自分でゼロから準備をすることには意味があります。でも、それに時間をかけすぎるあまり、次の授業や個別の学生へのフィードバックが疎かになるのは本末転倒です。
時間は有限。自分一人で完璧を目指していたら、他に大事な部分をおろそかにしてしまうかもしれません。

“1から”ではなく“整える・アレンジする”でいい

教育はチームで支え合うものです。一人で全てを完璧に作り上げる必要はありません。
すでにある教材や指導案をベースにして、自分の授業スタイルに合った内容を加えたり、アレンジを加えたりすることでも十分効果的な授業ができます。
また、他の教員との共有や協働が促進されることによって、新たな発見や視点も得られます。自分の持ち味や専門性を加えることで、オリジナリティも出せます。

教員が疲弊しない仕組みづくりのために

「自分で全部やらなきゃいけない」というプレッシャーから解放されることで、看護教育の質はむしろ向上することもあります。
指導案や教材を共有する文化を作ることは、看護教育全体の強化にもつながります。他の教員と教材をシェアすることで、時間の節約になるだけでなく、お互いに学び合うことができ、より良い教育を提供できるでしょう。

そして、あなたが作った教材や指導案は、後輩や他の教員に引き継がれることで、次の世代の教育にも役立ちます。それこそが「教育の循環」ではないでしょうか。

まとめ

「1から全部作らなきゃいけない」という思い込みを手放すことで、もっと自由に、もっと創造的に教育に向き合えるようになります。
自分が持っている知識や経験は、ゼロから作らなくても、十分に価値があるものです。
他の教員と協力し、教材を共有し合うことで、学生にもより良い教育を届けることができます。
教育現場で「支え合い」の文化を作り、皆で成長していきましょう。