「命を守る仕事」「人を育てる仕事」
そんな尊い使命のもと、今日も現場で全力を尽くす看護職のみなさん。
だけど、ふと気づくとこう思っていないだろうか?
「この働きぶりで、なぜこの給料?」
「どれだけ頑張っても、収入が変わらない…」
そうです。看護師も、看護教員も、“働き損”になりかねない構造の中で生きています。
頑張っても上がらない。その理由は「構造」にある
現場では常に人手不足。休む間もなく患者や学生に向き合い、スキルアップにも励む。
それなのに、給与はほとんど上がらない。これは、個人の努力不足の問題ではない。問題は、「制度」「仕組み」そのものにある。
医療・介護報酬制度による制限
看護師の給料は、病院の収益、つまり医療報酬によって左右される。
医療・介護報酬は国が決めるため、病院が勝手に給料を上げる余裕は少ない。
教育現場の人件費構造
看護教員の給与もまた、予算の縛りを受ける。
公立・私立問わず、人件費には限りがあり、昇給制度も頭打ちになりやすい。
看護職は“女性が多い業界”という歴史的バイアス
「家計の補助的役割」だった時代の名残が、いまだに賃金水準に影響しているとも言われている。
じゃあ、私たちは我慢するしかないの?
ここで諦めてしまえば、現状は何も変わらない。
「仕組みが悪い」なら、その中で生き延びる力を持たなければならない。
以下のような対策は、個人でも今日から始められる。
情報を持つ
同じ職場に留まるとしても、業界内での平均給与や他施設の待遇を知っておくことで、自分の立ち位置が見えてくる。
選択肢を持つ
看護職・教員経験は、多方面で活かせるスキル。
例えば:
- 教育系ライターやオンライン講師
- 医療機器や製薬企業の教育担当
- 副業ブログやSNS発信での収益化
さいごに:価値を下げるな、誰よりも自分が
「構造の問題だから」とすべてをあきらめるのではなく、
その構造の中で自分の価値を下げずにどう生きるかを考えるべき時代に来ている。
看護師も、看護教員も、専門職であることに誇りを持っていい。
でも、その誇りを「安い給料で我慢すること」と混同してはいけない。
私たちには、もっと“選ぶ自由”がある。
そして、その自由を行使できる“資格”があります。
自分を安く見積もらず、前を向いて歩いていきましょう。