■科目の目的
消化機能障害を有する成人患者に対する看護援助について学ぶ。消化器系の主要疾患(十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、膵炎、胆嚢炎、肝炎、肝硬変、胃がん、大腸がん、直腸がん、ストーマ、肝臓がん、食道がん)を中心に、疾患の病態、診断、治療法に加え、それぞれの疾患に対する適切な看護ケアを実践的に習得する。
■科目の目標
- 消化器系疾患に対する病態理解を深める。
- 各疾患に対する看護アセスメント方法と看護計画の立案方法を学ぶ。
- 治療法に基づいた看護援助を実践的に理解する。
- 患者の心理社会的側面や終末期ケアについても考慮した看護ケアを提供できる能力を養う。
第1回: 消化器系疾患の概要と看護の基本的視点
- 消化器系の構造と機能の基礎
- 消化機能障害の種類と特徴
- 病態生理とその影響
- 看護ケアの基本的視点
第2回: 十二指腸潰瘍の病態・治療と看護援助
- 十二指腸潰瘍の病態と原因(H. pylori感染、NSAIDs使用)
- 潰瘍の症状(上腹部痛、食後痛)
- 診断方法(内視鏡、胃液検査)
- 治療法(薬物療法、抗生物質、PPI)
- 看護ケア(食事指導、薬剤管理、急性期対応)
第3回: 潰瘍性大腸炎の病態・治療と看護援助
- 潰瘍性大腸炎の病態と進行過程
- 主な症状(下痢、血便、腹痛)
- 診断方法(内視鏡、血液検査)
- 治療法(免疫調整薬、ステロイド)
- 看護ケア(排泄管理、生活支援、心理的サポート)
第4回: 膵炎の病態・治療と看護援助
- 急性膵炎と慢性膵炎の病態
- 主な症状(上腹部痛、嘔吐、発熱)
- 診断方法(血液検査、CT、超音波)
- 治療法(薬物療法、栄養管理、外科的介入)
- 看護ケア(痛み管理、栄養管理、急性期ケア)
第5回: 胆嚢炎の病態・治療と看護援助
- 胆嚢炎の病態と分類(急性、慢性)
- 主な症状(右上腹部痛、発熱、悪心)
- 診断方法(超音波検査、血液検査)
- 治療法(抗生物質、胆嚢摘出手術)
- 看護ケア(術前・術後ケア、食事指導、痛み管理)
第6回: 肝炎と肝硬変の病態・治療と看護援助
- 肝炎の種類(A型、B型、C型)
- 肝硬変の病態と合併症
- 主な症状(黄疸、腹水、浮腫)
- 診断方法(肝機能検査、エコー、CT)
- 治療法(抗ウイルス薬、肝移植)
- 看護ケア(栄養管理、合併症予防、心理的支援)
第7回: 胃がんの病態・治療と看護援助
- 胃がんの病態とステージ分類
- 主な症状(体重減少、上腹部痛、食欲不振)
- 診断方法(内視鏡、CT、バリウム造影)
- 治療法(手術、化学療法、放射線療法)
- 看護ケア(術後ケア、栄養管理、疼痛管理)
第8回: 大腸がんと直腸がんの病態・治療と看護援助
- 大腸がん、直腸がんの病態と進行過程
- 主な症状(血便、腹痛、便通異常)
- 診断方法(内視鏡、CT、血液検査)
- 治療法(手術、化学療法、放射線療法)
- 看護ケア(術後ケア、排便管理、心理的サポート)
第9回: ストーマの管理と看護援助
- ストーマの種類(人工肛門、人工膀胱)
- ストーマの管理方法(ケア用品、清潔維持)
- 生活支援と患者教育
- 感染予防と合併症の予防
- 心理的サポートと患者とのコミュニケーション
第10回: 食道がん、肝臓がんの病態・治療と看護援助
- 食道がんの病態とステージ分類
- 肝臓がんの病態と進行過程
- 主な症状(嚥下困難、体重減少、黄疸)
- 診断方法(内視鏡、CT、MRI)
- 治療法(手術、化学療法、放射線療法)
- 終末期ケアと緩和ケア
<ご注意>
注1:この教材は、授業の“幹”となる設計を目的としており、必要に応じて貴校のカリキュラムや学習レベルに応じたアレンジを推奨しています。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生ご自身のスタイルに合わせてご活用ください。
注2:資料はAIツールを活用して初稿を作成し、看護教員としての経験・視点を反映させながら調整を加えています。効率化と質の両立を目指し、忙しい現場の先生方が使える形に整えました。使用前に内容やエビデンスをご確認の上、ご活用ください。(商用目的での転載は禁止しております。)