noteで作成できるマガジンは20個までなので、セット販売の記事を作成しています。
セット内容は小児看護学Ⅰ(日常生活の援助)シラバス+1~8回 授業案&学生用配布資料です。
目的
成長・発達段階にある小児の特性を理解し、疾患や障害を抱える小児に対する日常生活援助の基本的な知識と技術を修得する。また、家族との関わりを含めた小児看護の視点を養う。
到達目標
- 小児の発達段階と身体的・心理的特徴を説明できる。
- 小児との信頼関係を築くための関わり方とコミュニケーション技術を理解できる。
- 小児のフィジカルアセスメントを年齢に応じて実施・説明できる。
- 小児への検査・処置時の看護援助について理解し、家族への対応を考慮できる。
- 健康障害に応じた具体的な援助(発熱、下痢、脱水、呼吸困難、けいれん、嘔吐)を説明できる。
- 急性期、慢性期、終末期、災害時における小児の反応と看護の視点を理解できる。
- 外来・入院における小児と家族の支援および感染対策について説明できる。
講義内容(全8回)
第1回 小児看護の基本と成長・発達理解
- 小児看護の目的と対象
- 新生児〜思春期までの発達段階とその特徴(身体・心理・社会)
- 看護師としての観察視点:発達の遅れや特性の捉え方
- 成長曲線の読み方と保護者からの情報収集の実際
- 「生活援助」の視点:食事・睡眠・排泄・遊び・清潔の援助
第2回 小児とのコミュニケーションと信頼関係の形成
- 年齢別の言語発達と非言語コミュニケーションの特徴
- 遊びを用いたコミュニケーション(ままごと・お絵かき・ブロック・絵本)
- 不安・恐怖を示す子どもへの対応:アイコンタクト・肯定的声かけ
- 家族との信頼関係の築き方:同席・共感・情報共有
- 事例検討:検査に拒否を示す3歳児への声かけ
第3回 小児のフィジカルアセスメントの基礎
- 小児のバイタルサイン(体温、呼吸、脈拍、血圧)の測定と観察
- 正常値の年齢差、発熱時の反応、ぐったりと機嫌よいの違いの見分け方
- 呼吸の観察ポイント:陥没呼吸、呻吟、努力呼吸の評価
- 意識レベルの観察(JCSやAVPU)と泣き方の質の評価
- 事例:夜間に呼吸数が増えた乳児の初期アセスメント
第4回 検査・処置時の援助と安全確保
- 採血・点滴・X線撮影などにおける小児の反応(恐怖・不安・逃避)
- 年齢別の声かけと保定方法(乳児・幼児・学童)
- 安全な保定の基本:頭・手足・体幹の支え方
- 保護者の役割と支援:説明のタイミング、付き添いの可否
- 事例検討:点滴を嫌がる5歳児に対する説明と援助
第5回 健康障害に応じた看護①(発熱・下痢・脱水)
- 小児の発熱の特徴:高熱でも元気?ぐったり?
- 下痢と脱水:便性状の観察、水分摂取量と尿量の記録
- 経口補水療法(ORS)の基本と実施方法
- 看護実践:入院中の胃腸炎の子どもへの援助と家族指導
- 事例:1歳児の脱水傾向と親の訴えへの対応
第6回 健康障害に応じた看護②(呼吸困難・嘔吐・けいれん)
- 小児の呼吸困難の兆候と酸素投与の必要性判断
- 嘔吐時の誤嚥予防、吐物の量・回数の観察
- けいれん時の初期対応(姿勢・安全確保・時間計測)
- 看護師の役割:医師との連携、家族への説明
- 事例:発熱性けいれんで救急受診した幼児への対応
第7回 病期に応じた看護(急性期・慢性期・終末期・災害時)
- 急性期:急な発症に対する小児と家族の反応、入院支援
- 慢性期:生活習慣病、喘息、てんかんなどの継続支援と通院管理
- 終末期:生命の捉え方、痛みの緩和、親のグリーフケア
- 災害時:避難所での小児看護、トリアージ、メンタル支援
- 事例:白血病の子どもと家族の生活支援を考える
第8回 外来・入院における小児看護と感染対策
- 外来受診時の対応:トリアージ基準、小児救急電話相談の役割
- 入院時の小児の心理的反応(夜泣き、拒否、依存)と対応
- 家族付き添いの支援:生活の調整、説明の工夫
- 感染症への対応:インフルエンザ、RSウイルス、水痘などの隔離と予防策
- 標準予防策の徹底とPPEの使用指導
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本教材のご利用にあたって
1. 教材の目的と活用方法について
本教材は、授業設計の「骨格」としてご活用いただくことを目的に作成しております。各教育機関のカリキュラムや学生の学習レベルに応じて、柔軟に調整・アレンジしていただくことを推奨しております。スライドや板書の追加、発問の工夫など、先生方それぞれの教育スタイルに合わせてご利用ください。
2. AIツールを活用した資料作成について
本教材は、AIツールを活用して初稿を作成し、その後、看護教員としての専門的な視点を反映させながら、内容の精査と調整を行っております。効率と質の両立を意識し、現場で実際に使いやすい資料となるよう整えておりますが、ご使用にあたっては、必ずご自身で内容やエビデンスをご確認のうえ、授業内容に適した最終的な調整をお願いいたします。
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